苦手な社員を徹底的に好きになる
誰しも苦手な人はいる
それは
経営者であってもやはり苦手な社員は必ず人を
雇っていれば 居る と思う。
その人を好きになること。
結構難しいことではあるけど
やってみると自分にも学びがあり
成長をさせてくれる。
面接を通して
転職を幾つか経て当社に入ってきたある社員がいる。
昔ヤンチャしていたことが
手に取るようにわかる奴だった。
仕事に対しては真剣で
なんでも吸収してやろうという様は
結構真面目で一生懸命。
最初はいい感じだった。
だんだん日を追うにつれて
昔の癖が本領を発揮し始めた。
やはりヤンチャ癖が抜けない。
なんと言葉であらわして良いか
私にはどうも苦手な人。
肌が合わんというか
学生時代の私なら、おおよそ近づかない存在だ。
会社を転々としている理由もわかってきた。
何かにつけ
めんどくさい奴である。
そんなある時
やはり事件を起こした
他の社員との口論。
摑み合い寸前の一触即発状態
だったらしい
仕事が終わり
その問題児新人社員を呼び出し
他の社員が帰宅するのを待って
その問題児新人の前に座った。
その新人さん
何を言われるかわかっているのか
警戒しながら斜に身構えていた。
他の社員との口論の経緯など聞かない
私がその時、目の前にいた新人君にとった話とは…
さてどうしたでしょう??
まず自分から信じて好きになること
「〇〇くん自分良い奴や
自分みたいな奴 俺は好きや」
「明日からまた頼むな」
これだけを話して帰宅させた。
私にとって初めての試み
でもまず
私にとって苦手な人だから
自分がまず好きになろう
そう思った事から出た言葉である。
現在その彼は、
すでに10数年のベテラン技術者で
今は、私の会社を独立させ育てた会社の右腕となって
一線でお客様との信頼も厚い。
家族5人の一国一城の主となって良きお父さんでもある。
仕事でのみならず
飲み会や良い時間を過ごす時など
欠かせぬ存在となっている。
本当に彼の存在は大きい。
仕事の熱意も半端ない
今でもその彼は
私に会うと
「社長は俺のこと好きだから」
と笑いながら言ってくる
かわいい奴だ。
こんな関係って
ほんのちょっとのこちらの勇気から
生まれてくる。
本当に些細な事で
人も自分も変われる
素敵でしょ
彼の熱心な仕事ぶりにフォーカスした結果だと感じている
自分の社員に
良い意味で味方になってくれる人が
沢山居たら
良い仕事ができるでしょ
苦手な相手を好きになってみる
私の社員にもう一人
「好き」
を宣言した男がいる
その社員も
堅物な職人さんでありながら
今では会社で一番の古株
その社員の仕事ぶりを若い社員が目標にしている。
社員を変えようなんて思っても
必ず思い通りにはならない
ならば
自分が変われば
早いし楽だ
そんなお陰様を持って
会社が長きにわたり
ご愛顧頂けている
ゆえんではなかろうか…
好きになってもらうことに努力するより
自分から好きになる
そうすることで
かけがえのない
人財にかわる
社員も恋愛と同じかな(笑)
やってみなはれ